この記事は?
2019年12月、ある案件でずっとペアテスト*1をやり続けてみました(経緯は割愛。たまたまが重なりました)。
結果、ペアテストはとても良いものであることを体験できたのでここに具体的に良かったことを書きます。
ペアテストを行ったテスト対象
あるCMSに3つの機能を追加することになり、その追加される機能のテストをペアテストしました。
1つの機能に対して、テスト実行、修正 、修正確認合わせて1週間かかりました。
追加される機能の詳細は以下です(※ 本筋とはほぼ関係ありません)。
・ CRUDを行うもの ・ 1つの機能に対してページが4つある(「一覧ページ」「登録ページ」「編集ページ」と「公開側のページ」) ・ 編集ページには登録したものを削除する「削除ボタン」がある ・ 登録ページ ・ 入力フォームが5 ~ 10個ほどある ・動的にフォームを増やす機能や画像などのファイルをアップロードする機能もある
やってみてよかったこと
以下の5つのよかったことがありました。
- 役割を分担できる
- 疑問をすぐに解決できる
- 良いテストを思いつきやすい
- サボれない(ちゃんとやる)
- サボれる(やりすぎない)
それぞれの補足を以下に書きます。
① 役割を分担できる
- 1人: テストし続けることができる
- 思考が途切れない
- 1人: チケット登録を次々できる
- チケットを書き終わったあともテストの思考に戻りやすい
└ 隣にテストモードの人がいるから - チケットを書いている間も、テストの状況を知れる
└ 何かあったら「ん?」「あれ?」と隣で言うから - 少しだけテストモードじゃないから、ちょっとだけ外の視点から意見できる
- チケットを書き終わったあともテストの思考に戻りやすい
② 疑問をすぐに解決できる
- 複数のテストパターンを思いついたら分担できる
- 1人でやってると時間がかかるけど2人で同時に試せるので速い
- 短い時間と手数で確認できるから、もっと他のテストができる
- わからないことがあったらすぐ聞ける
- どっちかが知ってればすぐ解決できる
- どっちも知らなければすぐ他の人に聞ける
③ 良いテストを思いつきやすい
- 操作や動作結果に対して、ディスカッションしながらテストができる
- 1人だったら思いつかないことが、その場ですぐ思いつきやすい
④ サボれない(ちゃんとやる)
- 「このパターン気になるけど…時間も微妙だし明日でいいよね?」
- 「だめです」と注意され逃げられない
⑤ サボれる(やりすぎない)
- やりすぎそうなときはやらない
- 細かすぎるパターンをやろうとすると「それいる?」と注意される
- やりすぎる前にちゃんと休憩できる
- 「ここまでやってしまおう」と無理しようとすると、そういうときはお互いに注意される
おわりに
ペアテストは、テスト状況や認識を常に合わせることができとても良いなぁと思います。 短い時間に集中してやることはたまにあったんですが、基本的にペアテストをし続ける、というのはなかなかおもしろい体験でした。
でもペアテストやるととても疲れますね。 1人でやるときとは違う疲れ方をする気がします。 考えてることや考え方がいつもと違うんでしょうね。
*1:このブログでは「2人で1つの画面を見ながらテスト実行すること」ぐらいの意味です