yoshitake_1201’s diary

テストのこととか、ペンギンのこととか書きます。

「うまくいったらどうなるの?」と「なんでそれやろうと思ったの?」

この記事は?

自分用の備忘録です。 あのチームのフレーズ「うまくいったらどうなるの?」このフレーズをうまいこと使えなかったんですよね。 使ってはみるけどなかなかしっくりこないというか。

ですがJaSST'19 Kyushuの講演で改めてこのフレーズの話を聴け、そしてその後いろいろ妄想をふくらませた結果ちょっとだけ理解できました。 これがわかったことは個人的にはすごいことなので、忘れないうちにメモっておこうと思います。 (わかった気になっているだけかもしれないけどw)

「うまくいったらどうなるの?」

speakerdeck.com

スライド14ページより。
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「うまくいったらどうなるの?」
これは↑のスライドで紹介されているあのチームが使っているフレーズです。 使うと以下のような良いことが起きるそうです。
・ゴールがわかる
・確かめる方法がわかる
・ゴールまでのステップがわかる
・うまく迷える

あのチームのフレーズは、普段マネをして使っているんですが、この「うまくいったらどうなるの?」はなかなか使うことができませんでした。 言いはするけどしっくりこない…その良さを実感できない、という感じでした。

「なんでそれやろうと思ったの?」

そこで「うまくいったらどうなるの?」を使う状況を想像してみました。 そして自分だったらその状況で何を言うかなぁ?と言葉を考えてみました。 それが「なんでそれやろうと思ったの?」です。

「うまくいったらどうなるの?」と「なんでそれやろうと思ったの?」。 これらのフレーズを使いたいのは「目的がわからないとき」だろうなぁと想像しました。 目的(ゴール)を明確にして、目的の話や、そのゴールにたどり着くまでの話をしたいんだろうなぁと。

そこまで考えて「ゴールを聞きたいんだったらどっちでも良いんじゃない」と思いました。 でもそれぞれの質問が全く同じものとは思えなかったので、もうちょっと考えてみることにしました。

「うまくいったらどうなるの?」と「なんでそれやろうと思ったの?」の違い

先ほどは「自分が質問する立場」になって考えたので、今度は「質問される立場」になって考えてみました。 すると答えが微妙に違うことに気づきました。
「うまくいったらどうなるの?」と聞かれると「うまくいったら〇〇になりますね」と返答するんですが、 「なんでそれやろうと思ったの?」と聞かれたら「〇〇したかったんですよね」と過去形で返答してるんですよね。

この違いはなんでだろう?と考えると、以下の2つがあるのではないかなぁと思いました。
① 「こうしたいと思った時点」の過去に引っ張られている
② 「否定されるんじゃないかな〜」という不安

①はまぁおいておくとして、②について。
②は自分の思考の癖も強いと思います。 「なぜ」が強いワードだからなのか、なんなのか 否定されそうな気がして弱気になって返答する状況が思い浮かびました。
まぁそれがなんでなのかはさておき、「なんでそれやろうと思ったの?」と聞かれると過去形で返事をする可能性があるとわかりました (もちろん、過去形ではなく「〇〇したいからです」と返事するケースもあったんですけどね)

ですが「うまくいったらどうなるの?」だと過去形になることはなかったんですよね。 たぶん、取り組んだことが起きた時点、未来の時点で物事を考えているからと思います。

「うまくいったらどうなるの?」はうまくいった未来だけ聞きたいわけじゃない

そして妄想続けるうちに「うまくいったらどうなるの?」と聞かれたときに、「うまくいった未来だけ返答してハイ終わり!」とはならないと気づきました。 「うまくいった未来」を聞いてるんだから、当然「うまくいかなかった未来」も気になりますよね。 それにもしかしたら「うまくいったら未来」のビジョンが違っているかもしれないので、そこで疑問も出てくるかもしれません。

あのチームが使っているフレーズです。 何気なくシンプルに見えるけど、その実はそんな甘いもんではないと思いました(笑)

ここまで考えてようやく「うまくいったらどうなるの?」の良さがなんとなく理解できました。

フレーズはきっかけ

「うまくいったらどうなるの?」はキッカケだと思います(フレーズ全般に言える気もしますが)。 その返答からもっと聞きたいことが生まれて、お互い認識があっていくのかなぁと。 このフレーズの素敵なところは「うまくいったら」と領域を意図的に狭めているんですよね。 意図的に狭められると、その反対のことも気になるし、他にはもっとないか?と気になってくる。 とてもいいフレーズだなぁと思いました。

そしてそんなことを考えていたら、子供の頃に見た「はごろもフーズのCM」が浮かび上がってきました。 水面に水滴が落ちるあれです。 イメージはこんな感じ。

水面に水滴が落ちると、周りに水滴(水)が跳ね上がりますよね。 この最初に落ちる水滴が「フレーズ」。 水滴が水面にあたると、さらに水滴がたくさん出現する。 この水滴が水面にあたるのが「フレーズに回答する」ことで、たくさん出現した水滴が「他に気になる質問」なイメージです。

「水面に水滴が落ちる」映像はこっちではありません(笑)

おわりに

自分はとりあえずマネをするのが好きなので、何か話を聞くと、特に考えずにマネして使うことが多いです。 フレーズは平たく言ってしまえば「言うだけ」なので、マネしやすい!。 そして使ってみるとそのフレーズの効果を体験したり、「なんでこのフレーズ使ってるのか」がわかるのでとても楽しいですね。

あ、ここまで書いてきましたが、実際のところは全然お門違いなのかもしれません(笑) その場合はとてもかっこ悪いんですがまぁ良しとします。 今回いろいろ考えたことで「うまくいったらどうなるの?」の理解が進んでかなり使い勝手がよくなったので。 このフレーズは本当に便利だなぁと思いました。 (使うとめちゃくちゃ考えるて疲れちゃうんですけどね。でもしっかり考えるのは大事です)
このフレーズを使ってうまく迷っていきたいですね。